Null Wota Exception

ヌルヲタアラサーがなんか適当に吐き出すところ

研究者という進路を考えるにあたり

 多分将来はエンジニアか研究者になる気がしていて、その違いは分かってないのは置いておくけど、研究者になるなら博士進学も考えたいし、そもそも研究者ってどういう感じなのかというのも知りたかったので、以下の二冊を読んだ。

科学者という仕事―独創性はどのように生まれるか (中公新書 (1843))
科学者という仕事―独創性はどのように生まれるか (中公新書 (1843))

研究者という職業
研究者という職業

 先に述べた新書は、実際の研究者はこういう感じですよというのを、各章のテーマに合う研究者の紹介などを交えながら述べている。具体的な目次を挙げると以下の通り。

  1. 科学研究のフィロソフィー--知るより分かる
  2. 模倣から想像へ--科学に王道なし
  3. 研究者のフィロソフィー--いかに「個」を磨くか
  4. 研究のセンス--不思議への挑戦
  5. 発表のセンス--伝える力
  6. 研究の理論--フェアプレーとは
  7. 研究と教育のディレンマ--研究者を育む
  8. 科学者の社会貢献--進歩を支える人たち

 超有名な科学者の残した発言や、様々な文献からの引用があるので、妙に説得力がある。科学者とあるが、そのまま研究者と置き換えても問題ないと思う。研究者を目指し、知り、働き、去る、その一連の流れを追えた。

 後の本は、社会科学系の研究者としての自身の生涯を振り返りながら、研究者とはどういう人達で何をしているのか、研究者を志すにあたりどういうことを認識しておいたほうが良いか、そしてこれから研究者としてどうやっていけばいいか、という事柄について述べている。

 特に2つ目の「研究者を志す」というテーマは、俺なんかが研究者を志しても良いものかどうか知りたかったので気になっていたが、読んでみたところ何となく自信がついた気がした。

 この2つの本はタイトルもテーマも中身も似ているけど、訴え方がちょっと違う。特に後者の本は若い研究者を目指す人向けに書かれている。今の日本の研究社会の状況と、今後の日本の研究者がどうあるべきかという姿勢が書中で示されているあたりも、そのためだろうと思う。

 研究者がどういうものかだけを知るなら、前者だけ読めば良いかもしれない。自分の将来を考えるのであれば、進路を決断するための材料として両方をおすすめ出来ると思う。

 ただし博士進学については別の資料が必要だと感じた。