音響測定
なんかライブの案内のバイトしてて,時々開演前にホールに居ることがあるんだけど,その時にスピーカーからノイズを出してなんか測ってたのを見かけた(聞いていた).なんでそんな事するかというと,多分ホールの音響特性を測定するためにやってるんだと思う.ノイズを流して収録したものの周波数特性が,流したノイズの周波数特性に近ければ,ちゃんと音が出てる・変な共鳴とかしてない,って事なのかなと.
ちなみに有名なノイズとしてホワイトノイズとピンクノイズがあって,音響測定ではピンクノイズが使われているそうです.ホワイトノイズは周波数によらず強さが一定で,ピンクノイズは周波数が高いほど弱くなる.音を聞くとピンクノイズのほうが低く聞こえる.
ちなみにそういうノイズはフリーソフト(Wave Generator)で出せる.ちなみにマイク(SONY ECM-PCV80U)もある.ということでノイズをスピーカーから出してマイクで録音して,FreeMATを使ってスペクトルを推定してみた.ちょっと専門家っぽくWelch法を用いて平均化とかしてみた.ちょうど卒研で使ったので.
青が無音状態,緑がピンクノイズ,赤がホワイトノイズ.実はある目的があってスピーカーを机の下に置いているんだけど,その影響で100Hzと300Hzにピークがあったり200Hz,600Hz,900Hzらへんが落ち込んでたり,凄いことになってる…….あと4kHz付近にある青の変な山はちょっと良く分からない.
さて,この結果を用いて,音楽再生ソフト(Foobar2k)のイコライザーをいじり,まぁ出る杭は叩いて落ちこぼれは引き上げてという,良い表現ではフラットな特性にするべくやってみた.あ,ちなみにその時はピンクノイズを無限ループ再生させて,音をWave Spectraというスペクトル解析ソフトで直接見ながらやりました.
じゃあなんでWelch法で計算なんかしたのかっていうと計算したかったから計算したのです.手段を目的化するスキルがまた向上したよ!
それでイコライザーいじった結果,まぁ結構良くなったかな.こういうスペクトル解析結果を見ながらの調整の何が良いかというと,ぱっと聴いて「あこれはどの帯域が不足してるな」とか分かれば良いんだけど,普通そういうのわからないから,何となくこの辺あげてみようという試行錯誤になってしまうけど,定量的なデータがあれば,ココらへんを増やそうということでまずフラットな特性に近づける事が出来る.味付けとかはその後でやっても大丈夫でしょう.
ちなみに,ヘッドホンにマイク当てて同じようなことやってみたら,超フラットでした……恐るべしHD595.IE80が欲しい.
まぁそういうわけで,マイクがあればフリーソフトの力を使ってこんなことができますよ,ということでした.まるっ!
ちなみに厳密にやるにはスイープ信号流してインパルス応答求めて云々とかやるそうです.楽しそう.
それじゃ,2日後の卒論発表に向けた現実逃避も済んだことだし……寝よう!では.